手水場には「すみよっさん」のトレードマーク、御眷属のウサギの石像です。このうさぎさんの口からお清めのお水が噴出しています。
可愛いんですけどかなりリアルで今にも飛び跳ねそうです。



 十年もまえにになってしまいましたが仕事の関係で大阪に住んでいました。この時の勤務先がまさにこの「住吉大社」の近く天王寺(てんのうじ)というところでした。チンチン電車の阪堺にのって
10分ほどで「住吉鳥居前駅」か別ルートの「住吉公園駅」のどちらからでも徒歩2〜3分のところに
あります。さらに南海本線「住吉大社駅」から東へ徒歩3分、南海高野線「住吉東駅」から西へ徒歩5分 とどの交通手段でも非常に便利です。
 この鎮座地、大阪市住吉区は下町であり庶民の町でたいへん活気があります。余談ですが、わたしの大好きだった噺家、六代目笑福亭松鶴(鶴瓶の師匠)もこの住吉に住んでいました。
いまだに「大阪の粋」のたくさん残るすばらしい街です。

 この街の信仰は「すみよっさん」が中心です。『商都大阪』らしく商売繁盛はもちろんの事、家内安全、海洋安全など様々な御神徳があります。また、住吉三神の御生誕の御由来どおり「禊祓 (みそぎはらい) 」のお力が強いとされ、神道でもっとも大事な祓いを司る神です。ちなみに「すみよっさん」の御眷属はあの可愛い「うさぎ」なのです。
 
 今から考えるとこんなすばらしい神様に、前出のとおり大阪に5年も居て正月など特別な 時以外はお参りしなかった私に憤りさえ感じました。



 大通りの一の鳥居を超えてさらに参道を進むと朱色の立派な太鼓橋があります。
今でこそ参拝者の皆が渡りますが、昔は神様の通る神様専用の橋だったようです。ですから、この橋を渡るだけで「祓い」の効果があるそうです。

 これが「住吉大社」の玄関の『住吉鳥居』です。大変珍しい四角柱の柱の鳥居です。
ちなみに扁額は伊万里焼で出来ています。




 




「住吉大社」は四つのお宮からなりたっています。

第一本宮: 底筒男命 (そこつつのをのみこと)
 
第二本宮: 中筒男命 (なかつつのをのみこと)
 
第三本宮: 表筒男命 (うわつつのをのみこと)
 
第四本宮: 息長足姫命 (おきながたらしひめのみこと)
 
 一本宮

 二本宮

 三本宮四本宮

↑参道
 下の写真の通り見た目には同じように見えます。このようなお宮が四つあります。大社の御由緒によると四宮は女神様なのでお宮の千木の形が他の(男神様)とは違うそうです。
お宮の配置も独特で表参道正面から進むとまず正面に「第三本宮」その右奥が「第四本宮」あとの一宮と二宮は向かってその後方にありあます。
つまり「縦の配置」となっているのです。上のようになっています。
四本宮がなんか不自然な感じがするのは私だけでしょうか?
もともと「住吉三神」を御祀りしていたところにあとで「神功皇后」をさらに御祀りしたのではないでしょうか?四本宮だけ女神様だし。
また参拝順も本来は一本宮からが正しいそうですが手前が三と四本宮なので
手前から拝んでいかれる方も多いようでした。(見ていましたすません)




 参道の後方から見るとこんな感じやはりお社が縦並びになってます。
右は境内内の摂末社の数々です。